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「yaso―特集+耽美 Yaso(夜想)」

精神のコーナーでもご紹介しておりますが,2000年に終刊したアート誌・夜想が「特集+ゴス」で復刊してから,いくつかのテーマできっちり再シリーズ化しております.
「特集+ゴス」は既に品切れになり,ネット上でプレミアがついていることからも,このシリーズの質の高さとファンの多さを窺い知れます.


さて,このたびご紹介するのは,同シリーズのひとつ,「特集+耽美」です.
発売は2006年ですが,普遍的なテーマで,かつ第一線の表現者たちが誌上を賑わしているため,いつ買っても新鮮な情報に触れることができます.それも同誌の特徴です.
「特集+耽美」の見所はと言いますと,「耽美」のキーワードをもとにとにかく登場者が多く,その表現分野も多岐に渡っています.
内容も,アーティストの作品を豪華に散りばめつつ,対談文書も多いため,パラパラめくって楽しみ,じっくり読み耽って楽しみ,とても見応えのあるものです.
獄本野ばらさんや楠本まきさんやの短編小説・イラストなど,お馴染みの面々もありながら,「小特集」と銘打って三島由紀夫のディープな世界をこれほどまで正面から向かい合うあたり,ものすごいことと思います.

誰しもが内部的に自分なりの「耽美」を持っているものと私は思いますが,いろいろな作品に触れることで自分の耽美が何かを悟ることもあるでしょう.
きっかけはシジスモンディの作品かもしれないし,三島由紀夫かもしれないし,V系の曲かもしれないし,ゴシック・ロリータかもしれない.
それらすべては耽美の思考から発し,耽美に終着するともいえます.
そう考えると,とてもまとめるのがたいへんそうなこのテーマを,よくまとめたなぁと.
三島を特集したことでできたのかなぁと.
そんなことを考えました.

同誌のシリーズはこれからも注目していきたいと思います.

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